まじかよ、タイドラマ!タイポップ!

タイのカルチャーと音楽(T-POP/タイポップ)にハマって遂にタイ移住してしまったZ世代男子

トムヤム的!今週のタイポップ・TPOP (2023/11/27~12/3) #53

PROXIE タイ T-POP タイポップ タイの音楽

直近一週間で気になったタイポップ / T-POP を紹介します。第53回目。 (Cover: PROXIE)
曲だけサクッと聴きたい方はこちら。

前回の記事はこちら 

 

 

【目次】

 

 

 

 

 

1. YUNGTARR - ปริญญา

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曲 名:ปริญญา
読み方:ぱりんやー
邦 訳:学位
歌手名:YUNGTARR
発表日:2023年11月18日

 

タイポップスにおける日本語プレイリスト (?) に待望の新曲 (?)!タイのラッパー・トラックメイカYUNGTARR で『ปริญญา(ぱりんやー / がくい)

 

私と兄弟」というピンク色の太字フォントで書かれた日本語が目を引くジャケット。

さらによく見ると、MSゴシックと思われるデザイン性よりも視認性重視のフォントで「私とバンド」「私と兄弟」「ユンタルの10代ラブストーリー」と書いてあります。他アーティストとのコラボ曲が収録されているということだけでなく、アルバムのコンセプトまで説明してくれています。これはなかなかポイント高いですね。

 

さて、そんな冗談はさておき、歌詞が見つからなかったので私の貧弱なタイ語リスニング能力を駆使したところ、学位なんていらない、君に僕の先生になって欲しい的な歌詞だと思われるのですが合ってますかね??(読者の皆さん頼みのスタイル)

 

2023年のヒットソング『Shall We』で名高い Percy とのコラボの過去もある YUNGTARR。純粋で独特なセンスは今後も要チェック!

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2. LOST CHIPS - ได้พบกับเธอ (วันนี้)

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曲 名:ได้พบกับเธอ (วันนี้)
読み方:だぃぽpがpたー
邦 訳:君に会って (今日)
歌手名:LOST CHIPS
発表日:2023年07月20日

 

2021年結成、タイで活躍する4ピースバンドの魅力的なタイポップス!LOST CHIPS で『ได้พบกับเธอ (วันนี้)(だぃぽpがpたー / 君に会って (今日))

 

そよ風が吹く青空とヤシの木を連想するようなトロピカルな音色のギターが寒くなってきた日本にいる脳みそに心地よく響きます。(タイも寒くなってきましたね)

 

2~3年前くらいは、環境に溶け込むプレーンなポップスを多く耳にしていたのですが、最近はよりしっとり、あるいはドラマティックな楽曲が人気を集めている印象。でもこういう曲もやっぱりいい。

 

 

 

 

 

3. Yellow Mellow - ต้องใจร้าย

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曲 名:ต้องใจร้าย
読み方:とんぢゃぃらーぃ
邦 訳:意地悪になってしまう
歌手名:Yellow Mellow
発表日:2023年05月04日

 

Yellow Mellow で2023年5月の楽曲『ต้องใจร้าย(とんぢゃぃらーぃ / 意地悪になってしまう)

 

FREEHAND、Only Monday、Lower Mansion、Paper Planes など2つの単語を組み合わせたバンドの種類が豊富かつ人気なタイですが、Yellow Mellow もその1つ。

2020年の楽曲『ที่พัก(ชั่วคราว)(てぃーぱk / ちゅぁくらーぅ)(訳: 泊まるところ / 少しの間) は1900万回もの再生回数を記録しています。

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愛の終わりを告げる楽曲。といっても、決して自分勝手なものではなく、告白してくれた相手を愛したのに、相手が過ちを犯したゆえ、というものであります。

 

なんでこんな再生数少ないんや!歌詞の抽象度が高すぎるのでしょうか……筆者はイントロから大好きです……。

 

 

 

 

 

4. Nice, Poom, Junior, MUON (ATLAS) - ละลาย

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曲 名:ละลาย
読み方:ららーい
邦 訳:溶ける
歌手名:Nice, Poom, Junior, MUON (ATLAS)
発表日:2023年11月27日

 

先日もご紹介した音楽プロジェクト「The Test of Time」からもう1曲ご紹介。ATLAS から Nice, Poom, Junior, MUON で『ละลาย』(ららーい / 溶ける)。

 

2010年前後にタイのティーンを中心に絶大なる人気を博した音楽レーベル・Kamikaze の楽曲をカバーするプロジェクトの一貫でリリースされた本曲。

tomyumakt.hatenablog.com

ポップでキュートなラブソングを全身で表現する彼らに、思わずこちらも笑顔になってしまいます。加工されすぎていないボーカルもある意味新鮮!

 

日本では某女性アイドルサバイバル番組がきっかえで SPEED の『Body & Soul』がチャートインしたり、タイでは映画の影響で1980年代に人気を博したバンドが再評価されたり (下記事参照)と、時代を越えて楽曲が評価される2023年。流行りのサウンドとか傾向こそあれど、どんな音楽でもヒットするチャンスが存在する、平等で予測不能な時代が到来しているなと思います。(こんなこと連想するの筆者だけ?笑)

tomyumakt.hatenablog.com

 

ちなみに MUON だけ大文字なのは今まで行っているソロ活動の名義に合わせているからだと思われます!

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5. PROXIE - ตบปาก (On That Day)

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曲 名:ตบปาก (On That Day)
読み方:とpぱーk
邦 訳:口を塞いで (あの日)
歌手名:PROXIE
発表日:2023年11月29日

 

今を時めくタイを代表する男性アイドルグループの新曲!PROXIE で『ตบปาก (On That Day)(とpぱーk / 口を塞いで)

 

「スローテンポなポップスにダンスを合わせる」。これだけで T-POP ならではの魅力が際立つんだな、と感じました。数ある T-POP グループの中でもとりわけ歌謡曲色の強い PROXIE、個人的には最もタイポップらしさを感じるグループです。

 

タイにおいて J-POP が幅を効かせていた2000年代までとは打って変わり、K-POP がその実力とクオリティで世界的に人気を獲得する現在。

K-POP から学び、良い部分を模倣することはポップスをやるうえで欠かせない手法の1つだと感じますが (決して悪い意味ではありませんよ)

育成方法やダンスのクオリティは世界基準でありながら、音楽は自国のもので勝負する PROXIE はかえって新しい存在です。

 

メジャー → 半音下げのセブンスマイナー → セブンスメジャー → セブンスメジャーで進行するスローテンポ・ポップスというのは、タイの音楽市場に数え切れないほど存在するテンプレみたいなもので、いわばファミレスに行けば必ずハンバーグがあるようなものなのですが、そんなどこにでもあるハンバーグを旅行先で訪れた夏の軽井沢のログハウスの名店で食べたかのような、そんな特別なものに変えてしまうのが PROXIE の力であり魔法だな、と思うわけです。

 

 

 

 

[後記] 12月に入ってしまった汗汗汗

時間がすぎるのはあっという間ですね〜。もう年越しですか……。

今年も勝手に今年のまとめ的なものをやろうかな?と迷っています。余力があったらやるかも…!

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後も引き続き、ホットな T-POP・タイポップス情報をトムヤム視点でお届けしていきます。
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