まじかよ、タイドラマ!タイポップ!

タイのカルチャーと音楽(T-POP/タイポップ)にハマって遂にタイ移住してしまったZ世代男子

トムヤム的!今週のタイポップ・TPOP (2023/10/9~10/15) #46

THI-O&TUTOR タイポップ T-POP タイ 音楽 2023

直近一週間で気になったタイポップ / T-POP を紹介します。第46回目。 (Cover: THI-O&TUTOR)
曲だけサクッと聴きたい方はこちら。

前回の記事はこちら 

 

 

【目次】

 

 

 

 

1. BADMIXY - Next Love

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曲 名:Next Love
歌手名:BADMIXY
発表日:2021年12月01日

 

約2年前の楽曲がタイのSNS上で大人気!BADMIXY で『Next Love』。

 

BADMIXY さんは、チャンネル登録者数 130万人を誇る人気 YouTuber。チャンネル名の「เฉลิมศรี」(ちゃるーmしー) ですが、เฉลิม (ちゃるーm) は「祝う」、ศรี (しー) には「威厳」「尊厳」「名誉」といった意味があります。セルフポジティブなチャンネル名ですね。

その理由は、おそらく彼女がニューハーフであることに由来するでしょう。社会的に差別の対象となる自身の存在を受け入れて、ポジティブで周囲を笑顔にするような動画でタイ人の心を掴むその生き様が、チャンネル名にそのまま表れているように感じます。

 

この曲が話題となったきっかけは、vrach というアーティストによる R&B カバー。

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オリジナル曲とカバー共々人気になっていることをみると、varch さんもアーティスト冥利に尽きるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

2. TKP - ขี้งอน (Filter)

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曲 名:ขี้งอน (Filter)
読み方:きーnごーん
邦 訳:拗ね屋さん
歌手名:TKP
発表日:2023年10月11日

 

URBOYTJ プロデュースによる大人かわいい T-POP!タイの3人組ユニット・TKP で『ขี้งอน (Filter)(きーnごーん / 拗ね屋さん)

 

2022年から活動する TKP は、メンバーの Tomo、Koen、Poppy の3名の頭文字を取ったもの。日本のタイポップファンなら見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

Tomo さんは2019年のタイBLドラマ『WHY R U ?』の主題歌『นี่คือรักใช่ไหม ( WHY R U ? )(にーくーらっkしゃぃまぃ / これは愛だよね?) を歌っていた男性シンガー。

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Koen さんは、上ドラマの制作会社「Mandeework」の2022年版プロモーションソング『หากเธอเคยรักใคร ( IF YOU LOVE )(はーkたーくーぃらっkくらぃ / もしあなたが誰かを愛したことがあるなら) で歌唱とダンスを披露した、博識でマイノリティの個性を持つインフルエンサー

楽曲も幅広く支持を集め、昨年はSpotify のデイリーチャート上位に入っていました。

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そして最後、Poppy さんは楽曲でサビに当たる部分を担当しているベビーフェイスの方。タイで若者を中心に一斉を風靡した音楽レーベル・Kamikaze のユニット「K-OTIC」のメンバーだった経歴の持ち主です。

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(↑Poppy さんは日泰ハーフ、そして日本人メンバーも一人いました)

 

そしてプロデューサーはタイを代表するラッパー、トラックメイカー、プロデューサーの一人である URBOYTJ。韓国の (G)I-DLE のタイ人メンバー・MINNIE を迎え、F.HERO とコラボ (なんて豪華な!) した『MONEY HONEY』、

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タイの若者で知らない人はいない 4EVE の『วัดปะหล่ะ? (TEST ME)』、

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ストリーミングチャートで上位をキープし続けた ATLAS の『คุยแก้เหงา (Mr.Lonely)

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など、その実力はお墨付き。

 

アーティストの魅力を素直に引き出してくれる URBOYTJ プロデュースによる『ขี้งอน (Filter)(きーnごーん / 拗ね屋さん)、ぜひ聴いてみて。

 

 

 

 

 

3. The Innocent - 589-3375

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曲 名:589-3375
読み方:はーべーっtがぅ さーmさーmじぇっtはー
歌手名:The Innocent
発表日:1989年10月00日

 

30年以上の時を経たいま、タイの若者の間で再評価されています!1980年代に活躍したタイのバンド・The Innocent (ดิ อินโนเซ้นท์) で『589-3375』。

 

シンセサイザーを先鋭的に取り入れ、エレクトリックドラム、パーカッション、そして弦楽隊との高いミキシングスキルによって音楽ファンの間で高い人気を誇ったのだそう。

 

1ヶ月ほど前に新曲をリリースした日本でも人気の高いシンセポップバンド・Polycat の源流にあたると言っても差し支えないはずです。

tomyumakt.hatenablog.com

 

タイの 80'sシンセ・ポップアーティストをあげるなら ชรัส เฟื่องอารมย์ (Charas Ferngahorn)、วิยะดา โกมารกุล ณ นคร (Viyada Komarakul Na Nakorn) などでしょうか。オススメです。

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そして The Innocent の楽曲が流行するきっかけとなったのはこちらの動画。

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同時代に活躍したアメリカの R&B グループ・New Edition の『Mr. Telephone Man』とのリミックス。The Innocent は New Edition から受けていることを色濃く感じさせます。

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ちょうど1ヶ月前くらいから Mr. Telephone Man がタイチャートの上位に入っているのを不思議に思っていたのですがこういうことだったのですね。いずれにせよ、よい作品は時代が移ろいでも評価され続けることをしみじみと感じます。

 

 

 

 

4. KETAYA - หล่นหาย (Lily White)

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曲 名:หล่นหาย (Lily White)
読み方:ろんはーい
邦 訳:失った
歌手名:KETAYA
発表日:2023年09月21日

 

美しい歌声に思わずため息がでる。2021年から活動するタイの女性シンガーソングライター・KETAYA で『หล่นหาย (Lily White)(ろんはーい / 失った)

 

楽曲のテーマは失恋。

別れ自体は辛いけど、別れることでこれ以上泣く必要もなくなる。なぜならこれ以上あなたを愛さなくてよいから。という決意、強い意志を感傷的に歌います。

白いユリが象徴的に表現されたMVもご覧ください。

 

 

 

 

5. THI-O & TUTOR - CALL CENTER

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曲 名:CALL CENTER
歌手名:THI-O & TUTOR
発表日:2023年10月05日

 

聴きたかったのはこれだった……!タイの男性デュオ・THI-O & TUTOR (タイオーアンドチューター) の 3rd Degital Single『CALL CENTER』。

 

改めてプロフィールを振り返ります。彼らは男性デュオを発掘するタイのオーディション番組から誕生した2人組。今年2023年3月『MOVE ON』でデビューしました。ちなみに、黒髪ベビーフェイスが THI-O、金髪が似合うのが TUTOR です。

tomyumakt.hatenablog.com

 

実力を遺憾なく発揮するような情熱的な楽曲が多かった THI-O & TUTOR ですが、今回は少し異なるテイストで来ました。脈のない恋にいじける気持ちを描いたキュートな R&B ポップでカムバック!

 

耳触りのよい柔らかいシンセサイザー、体が動き出すようなノリの良いリズム、それを支えるのは安定した歌唱力と高い表現力を誇る2名の歌声。決して張り上げる系の楽曲でなくても、似たような曲をもつアーティストとは一線を画すクオリティです。THI-O & TUTOR じゃないと、ここまで特別には聴こえてないはず。

 

そして声を大にして言いたいのは、彼らがプロデューサーでもあるということ!(クレジットより) 才能を感じるのはもちろん、彼らはただのダンサーあるいはシンガーではないのです。この曲でどこまで行けるかなぁ。楽しみ!

 

 

 

 

 

[後記] THI-O&TUTOR 激推したい

2人それぞれ2005年と2006年生まれなんですよね。若!これからも長く見ていきたい。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後も引き続き、ホットな T-POP・タイポップス情報をトムヤム視点でお届けしていきます。
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