まじかよ、タイドラマ!タイポップ!

タイのカルチャーと音楽(T-POP/タイポップ)にハマって遂にタイ移住してしまったZ世代男子

トムヤム的!今週のタイポップ・TPOP (2023/10/2~10/8) #45

タイポップ T-POP ATLAS Boys Do Cry 2023 タイ アイドル

直近一週間で気になったタイポップ / T-POP を紹介します。第45回目。 (Cover: ATLAS)
曲だけサクッと聴きたい方はこちら。

前回の記事はこちら 

 

 

【目次】

 

 

 

 

1. Dept - I Feel Something Like That (feat. RUZZY TATTOO COLOUR)

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曲 名:I Feel Something Like That
邦 訳:何かを感じる
歌手名:Dept (feat. RUZZY TATTOO COLOUR)
発表日:2023年10月05日

 

 『17 (Hoo Hoo)』『ลา ลา ลา』などのロングヒット作を次々と世に送り出している男性2ピースデュオが 2nd アルバムをリリース!10月5日リリース・DeptHey Mom,Did You See Me In The Newspaper?』より『I Feel Something Like That(何かを感じる)

 

空気を多く含んでいるのにしっとりとした不思議な歌声。そこに少しディストーショントレモロをかけたギター・シンセサイザーの音色が加われば、唯一無二の Dept サウンドの完成。一度聴いたら忘れらない、印象的なアーティストです。

 

本曲ではタイで長年に渡り人気のバンド・Tattoo Colour のボーカル・ギターを務める RUZZY (Rat (รัฐ)) とコラボ。Dept ならではのゆるエモな空気感はそのままに迫力が加わった印象。アルバムのアクセントとなっています。

 

全11曲、36分27秒の Dept の旅にぜひ出かけてみて。

(24.03.19 MV公開につき音源動画から差し替えました。)

 

 

 

 

 

2. TOFFE - May I ?

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曲 名:May I ?
邦 訳:できますか?
歌手名:TOFFE
発表日:2023年10月05日

 

Sony Music Thailand 所属の2ピース女性デュオ!TOFFE (ท็อฟฟี่ / トフィー) で『May I ?』。

 

バスドラムで始まるシンプルなイントロから矢継ぎ早に放たれるのは、美しい声で歌われる『待って』のフレーズ。一気に引き込まれてしまう。

浮遊感のあるシンセサイザーが後ろでふわふわと鳴る中でシンプルに響く生ドラムとピアノの音色が鮮やかで、洗練されたバブルガム・ポップを創り上げています。

 

TOFFE のデビューは2021年。翌2022年に Sony Music Thailand と契約を結んだとのこと。今後の活動も楽しみです!

 

 

 

 

 

3. Morvasu - โคตรโคตร (really, really)

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曲 名:โคตรโคตร (really, really)
読み方:こーっtこーっt
邦 訳:マジでマジで
歌手名:Morvasu
発表日:2023年00月00日

 

2018年からソロ活動するタイの人気ポップシンガー・ソングライターMorvasu で『โคตรโคตร (really, really)』(こーっtこーっt / マジでマジで)。

 

自分から心が離れてしまった恋人を想って歌います。

「คิดถึงเธอโคตรๆ」(きっとぅんたーこーこー / 君のことが本当に恋しい) とリフレインするメロディーと、一縷の望みを感じずにはいられないような、一瞬だけ明るくなるコード進行が印象的です。

 

そしてそんな Morvasu と過去にタッグを組み、Morvasu 最大のヒット作を生み出す一助となったラッパーが次に登場。

 

 

 

 

 

4. TangBadVoice - คนนี้คนไทย

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曲 名:คนนี้คนไทย
読み方:こんにーこんたい
邦 訳:この人はタイ人
歌手名:TangBadVoice
発表日:2023年10月01日

 

ジワジワとバイブスをぶち上げてくるこの曲の名前は――『คนนี้คนไทย』(こんにーこんたい / この人はタイ人)!

 

開始10秒で体が動かずにはいられません。打楽器隊の奏でるノリの良いビートと TangBadVoice の低音から繰り出されるライムがたまらない。今年始めにタイ全土で爆流行りした YOUNGOHM (ヤングオウム)ธาตุทองซาวด์(ターットーンサーゥ / 金色のサウンド) を彷彿とさせます。

tomyumakt.hatenablog.com

 

歌詞はタイ人やタイあるあるを綴ったもの。例えば、タイの料理がしょっぱいのはご飯とのバランスを考えてのことなんですよね (とタイ人は言う。) (ことを説明する TangBadVoice もまたタイ人なので、メタ的な視点が面白い)。全部理解できるようになりたい!

 

先述の Morvasu のタッグ相手とは TangBadVoice のことでした。チルでオシャレなのに男の情けなさが描かれていてとてつもなくキュートな『Melborune』、ぜひ聴いてみて。

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5. ATLAS - Boys Do Cry

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曲 名:Boys Do Cry
邦 訳:少年よ涙を流せ
歌手名:ATLAS
発表日:2023年10月05日

 

本日の最後を飾るのは、タイを代表するボーイズグループの1組・ATLAS で『Boys Do Cry(少年よ涙を流せ)

 

男だって辛かったら泣いていいんだよ、というメッセージをポップ・ロックにのせて全力で歌い切ります。Lolay や Mr. Lonely、Boyfriend など恋愛の歌が多かったなかで男性に向けた楽曲は筆者とても嬉しい!ATLAS のライブに行きたい欲求がさらに高まりました。

 

というか、曲のタイトルこそ「Boys」となっていますが、「泣くことはよくない」という意識を持っているすべての人が Boys に含まれているはず。了解です。我慢せずに涙、流していきます。

 

ATLAS や PROXIE、あるいは 4EVE といった T-POP のアイドルグループを観ていて思うのは、人々の心に寄り添った楽曲が多いな、ということ。

アイドルとしてアピールするというよりは、こんなにいい曲を歌ってるのがたまたまアイドルだった、という程度。アイドルが好きでもそうでなくても聴ける音楽が多い。

 

迷惑をかけられても受け入れられる懐の深さを美徳とするマイペンライの精神。

そこから派生する、誰にとっても心地の良い「サバーイ」な社会であろうとするタイの社会性が、アイドルの音楽性にも表れているような気がする。だから聴いていて居心地がいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

[後記] 急激に寒くなってきましたねぇ

本州では夏の暑さが一変、羽織物が欠かせない時候に。
タイでも長かった雨季も佳境に入るかと存じます。

皆さま体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後も引き続き、ホットな T-POP・タイポップス情報をトムヤム視点でお届けしていきます。
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