2021年にリリースされたタイのバンド・Tilly Birds の楽曲『เพื่อนเล่น ไม่เล่นเพื่อน (Just Being Friendly)』から受けたインスピレーションが、最高の青春BLを創り出した――。
タイドラマ『My School President』前半最終話となる第6話の感想&レビュー。
【目次】
ざっくり振り返るあらすじ
Gun のことが好き、と暗にほのめかしてしまう Tinn (第5話ラスト)
「自分のことが好き」とほぼ分かっていながらも、核心に触れられない Gun
一方、Hot Wave にカバー楽曲を提出しなければならない Chinzhilla。曲は Tilly Birds の『เพื่อนเล่น ไม่เล่นเพื่อน (Just Being Friendly)』に決定
MVの監督に名乗りを上げたのは Tiwson。撮影を通じて Tinn と Gun の仲を深めることを画策
脚本は、本家MVに登場する3組の男女カップルを、3組の"BL"カップルに置き換えたパロディ
3組のカップルは、(1)Tinn x Gun (2)Sound x Win (3)Pat x Por
練習に取り組みながら絆を深める各カップル
その頃「仲を深める質問リスト」に取り組むも、
お互いに本当に聞きたいことが聞けない・言えない Tinn と Gun
36の質問の最後。核心に迫られると、「クラブの規則だから付き合えない」と言う Gun
「それなら今日のことは忘れて友達でいよう」と言って去る、Tinn
翌日。MV撮影。なぜか明るい Gun と、フラれてダウナーな Tinn
昨日は「友達」と言ったくせにキスシーンに積極的な Gun に、
Tinn は怒って出ていってしまう
Tinn を追いかけて、正直に自分の気持を告白する Gun
縮まる2人の距離
キスをする Tinn
嬉しそうな顔をしながら「規則で恋人を持つことは禁じられてる」という Gun
しかし、Tinn は次のように言う
ようやく!ようやく想いが明確に伝わったよ!!!しかもキスシーン!!よき!!!!!
ということで印象に残ったシーンを振り返っていきます。
印象に残ったシーン
1. 最悪の日を告白するGun
第5話の感想でも書きましたが、辛い気持ちを告白するのって、相手に相当気を許していないとできないこと。Tinn に心を許していることが伝わってきました。Tinn 目線で物語を観ていた私も、全力で Gun を抱きしめてあげました。(??)
冷静に考えて
実際には抱きしめてあげられていないんですよね (電話を使った会話)。ただドラマとしてはしっかりと Gun を包み込んであげる Tinn が描写されている。Gun の表情が見えていないのは EP5 の交通事故を免れたシーンと同じ。Tinn の愛で守られていることが伝わってきた。
父が亡くなった原因を聞いて
前話でバイクに轢かれそうになっていた Gun、車に轢かれて亡くなっている Gun の父。因果というのだろうか、父子ともに交通事故のシーンが描かれている。
しかし、異なるのはその結果。
父は亡くなってしまったが、Gun は免れた。もし Tinn がいなければ、Gun は交通事故に巻き込まれていたかもしれない。「Tinn が Gun の人生を変えてあげた」とも言えるだろう。すなわち、 Tinn なしの人生は考えられない、という将来の Gun の想いを予言している、のかも。かも。
2. "Friend Zone" の演出
2人を映す画面の中央に描かれる "Friend Zone" の点線。これは本家MVのパロディ。鶏が先か卵が先か分かりませんが、このドラマにぴったりな演出に、タイポップ大好きな筆者は大興奮!思わずウンウン頷いてしまいました。
『เพื่อนเล่น ไม่เล่นเพื่อน (Just Being Friendly)』は、タイの人気3ピースバンド「Tilly Birds」と、コーチェラ・フェスティバルにソロで出演した初のタイ人として話題を博した女性ラッパー・Milli がコラボした2021年の楽曲。再生回数は驚異の1億回超え、今でも根強い人気を誇ります。本家を見ればドラマの理解が深まること間違いなし。ぜひご覧ください!
3. 次回予告後のMV
シーンというよりは構成なのですが。。。
正直、忖度シーンで萎えたんですよ。Gun と Tinn が "Friend Zone" を越えようとしている、この超超超超大事な瞬間に
「テキサ↑ス↓チキ↑ェン!!」
YouTube Premium 加入している筆者、動画の合間に広告挟まれたときに似た感覚を、久しぶりに味わいました。
その後すぐに "Friend Zone" を越える2人の様子が描かれて安心したのですが、結局 Tiwson 監督の元撮影したMVは放映されず、次話の予告へ突入。結局ストーリーの展開に都合よく使われただけなんか・・・と落胆していた、そのとき。
流れる Tilly Birds。Tiwson 監督のMV。ああ、これが観たかったんだ……!Gun と Tinn だけでなく、Win と Sound、Po と Tiwson (急遽 Pat に代わって) のサブカップル?もしっかり登場。どっしりと満足感を覚えるエンディングでした。ありがとう、監督!
懺悔させてください
前話のラスト、Gun は Tinn からの告白を受け入れたものだと思って感想を書いていましたが、またしてもミスリード。色々と感ずいてくれてはいたので、完全にミスリードという訳ではなさそうですが(言い訳)……本当にこのブログはのっぴきならない……(自首)
今回はお色気あり、キスシーンありのサービス回だったかも。最大瞬間風速更新とはいきませんでしたが、粋な演出も手伝って、終始ドキドキさせられっぱなしのグッドBL回だった印象です。
次回は第7話。後半編に向けて繋がれたバトン、しっかりと最後まで見届けます!
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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