11月末より始まった (※勝手に始めた)「トムヤム的！今週のタイポップ・T-POP」。直近1週間にハマったタイの楽曲を紹介するコーナーです。
が、師走も過ぎ、早くも新年の足音が聞こえる年末になったということで、
2022年12月25日までに発表・発売されたタイポップ・T-POP の中から、私がこの1年でかなりハマった作品をご紹介する特別編を開催いたします！
【目次】
筆者の紹介
トムヤム亜久津と申します。
2020年2月のタイ旅行をきっかけにタイ飯・タイドラマ・タイポップの魅力に取りつかれた20代です。以降、無くはない (あるとも言えない) 英語力と細々と勉強中のタイ語を駆使しつつ、タイエンタメに関するブログを書いています。
今回取り上げるのは、ほぼ全てが2022年にタイで話題になった (と思われる) 作品。筆者はポップスが好きで、タイの音楽シーンだとインディー、アイドル、トラップをよく聴きます。
選定基準
ひとまず Spotify のお気に入りに入っているタイポップアーティストを数えてみたところ、100をゆうに超えていました。手首の不調もあり全てを紹介するのは厳しいと思い（笑）、50組に絞らせていただきました。
どのようにしたら読みやすいかを考えた結果、大変おこがましく恐縮極まりないのですが、
👑殿堂入りで賞...1組
👑衝撃でしたで賞...3組
👑勢いがすごいで賞...5組
👑タイで流行ったで賞...10組
👑とにかくあげたいで賞…26組
🤯一言言わせて賞…5組
の計50組を勝手にノミネート＆ご紹介させていただこうと思います。
なんてセンスのない賞の名前(!!)。最初に謝らせてください、ごめんなさい、各アーティストと読者の皆さま……。とは言っても、これから紹介するのは人気アーティストばかり。どうか寛大なお気持ちで読んで頂けると幸いです。
長々とお待たせいたしました。
前置きはこれくらいにして、本編に入ります！スタート！
👑殿堂入りで賞 (1組)
ATLAS
ATLAS (アトラス) が受賞です。おめでとうございます……というよりありがとうございます。出会ってくれて……。
初めての出会いは2022年の7月、タイの音楽シーンの盛り上がりを反映するように始まった音楽番組・T-POP Stage Show。筆者、男性アイドルグループに特段興味があるわけではなかったのですが、アクロバティックな動きをするサムネに惹かれなんとなく視聴をしたところ、その中身に衝撃を受けました。
音楽よし、ビジュアルよし、パフォーマンスよし。三方良し。
そして、心の底から楽しんでステージを歌い踊る姿――。
実力と魅力を兼ね備えたグループがタイに存在していることを、私はこのとき初めて知ったのです。
その後、彼らにハマるまでに時間は掛かりませんでした。
YouTube にアップされている自然体で魅力的な姿を映した動画から、7人の男の子たちが家族のように強い絆で結ばれていることがすぐに分かりました。映像は英語字幕付きですが、無論ついていなくとも、その仲の良さは伝わります。
……おえんおえん、書きすぎてしまいました。
絆がｳﾝﾀﾗとか家族のようなｳﾝﾀﾗとか格好つけて言いましたが、楽しいことが好きなメンバーが多く常に笑顔に溢れているというだけです。
特にメンバーの Nice (ナイス) さん、彼は……本当にナイスな奴です(?)。
CAT EXPO という野外フェスで偶然お会いしたときも気さくに対応していただき、Nice さんは拙い日本語を披露しお互い爆笑 (十分上手でした！)。本当に YouTube で見てるそのまんまの印象！いつでも魅力的な ATLAS ちゃんなのでした。
先日のニュースもあり、2023年中の日本デビューを密かに期待している私です。
👑衝撃でしたで賞 (3組)
#2 4EVE
実力派アイドルグループを目指す少女たちによる、サバイバルオーディション番組から2020年にデビューしたタイの7人組ダンス＆ボーカルグループ。
プレデビュー曲『Test Me?』が2億回再生を突破するなど、破竹の勢いで人気を獲得している 4EVE (フォーイブ) の何が衝撃かと言うと、こちらの曲『Boutchya』。
2022年7月に発表されたものですが、なんと、全編英語詞。
さらに今までのイメージとは一線を画す、アジアン・アダルティなコンセプトで売ってきました。
音数を削って削って、さらにサビで歌わないんだからその衝撃と言ったら凄かった。ただ洋楽を追っかけたというよりも、タイ人から成る 4EVE ならではのアジアンライクな魅力と融合させてきたところに度肝を抜かれました……。ライブで盛り上がるタイプではないので比較的人気のない楽曲ですが、結構な衝撃でしたわよ。
今のところは発表ないですが、将来的に日本すっ飛ばして欧米に殴り込みの可能性すらあると思っています。
#3 Jeff Satur
マフィアとボディーガードの恋を描き、2022年話題を読んだタイドラマ『KinnPorsche』(キンポルシェ) にメインキャストのうちの1人として出演したことをきっかけに、本業のシンガー・ソングライターとしての人気に特大の火がついた Jeff Satur (ジェフ・サター) さん。
Spotify のリスナー数は約160万人と、あの Billkin や PPKrit をもゆうに上回る数値を叩き出しているのも驚きに値するのですが、筆者が衝撃を受けたのはこの歌唱。
タイの若者に人気なアーティストやBLドラマの出演者らを対象としたアワード「KAZZ AWARDS 2022」にトップバッターとして出演した Jeff さん。
世界でもかなりの話題となった KinnPorsche でしたが、何故かドラマや俳優としてのノミネートはゼロ。疑問に思っていたタイドラマファンも多かったのではと思います。
そんな中 Jeff さんは、ファンや仲間の思いを全てぶつけるかのように、かつてない迫力で美しいハイトーンボイスを披露。改めて聴いても、鳥肌が立つパフォーマンスです。
本当に格好いい人だなあと思います。Jeff さん！
#4 BlackHeart, 2TFLOW
ここまでエモい音楽って、日本にありましたっけ。
"BlackHeart" は2021年から活動するタイ人シンガーソングライター。Lo-fi ポップスの名手、と言っても良いほどクオリティの高いドリーム・ポップを連発しています。
コラボを果たした "2T FLOW" は、HIPHOP界における Lo-fi ソングの名手。この2名がコラボして出来た楽曲が『ฟีโรโมน』(フィロモン) なのです。
角が取れて、甘い音色のギターで始まったイントロ。一瞬で、筆者は虜になってしまいました。
わずか3作目にして、YouTube における再生数は約5000万回を記録。今後の作品も楽しみなアーティストです。
👑勢いがすごいで賞 (5組)
#5 Billkin
2020年後半に発表されたタイドラマ『I Told Sunset About You』で夢と恋愛と時間の狭間で揺れ動く思春期の青年を演じたことで、タイを中心に世界的にブレイクした Billkin (ビウキン)。
出身こそ俳優ですが、歌唱力には眼を見張るものがありました。
同じく主演を務めた PPKrit と歌った主題歌『รู้งี้เป็นแฟนกันตั้งนานแล้ว (Safe Zone)』は、半年以上に渡り Thailand TOP50 チャート入りをキープ。もはや本業が歌手でもいいのでは思っていたところ、2021年後半に『I ไม่ O (IXO)』でソロデビュー、以降10曲以上の作品を発表＆自身の名前を冠したレコードレーベル設立し、名実ともに歌手活動が仕事の中心となってきた Billkin の2022年でした。
勢いがすごいで賞の理由としては、作品の発表がかなりハイペースな上、各曲とも人気が高いことです。
ソロシングルの YouTube 再生回数を比較した結果が以下になります。
1st (21/9/9) …1000万回
2th (21/10/7) …230万回
3rd (22/7/21) …4200万回
4th (22/10/4) …600万回
5th (22/12/07) …570万回
今年の中頃に再生回数カウント条件が変更されたため一概に比較はできませんが、それを考慮しても高い反響を得ていることが分かります。
さらに現在、Spotify の Thailand Top50 チャートにおいても 3rd、4th、5th の3曲がチャート入りしています。Billkin の温かい人柄、聴く人を包み込む優しい声。それを反映した楽曲が本当に心に沁みるんですよね。
勢いがあるとはいえ一過性の人気に終わらず、ずっと聴いていたいと思うシンガーです。
#6 PPKrit
Billkin が入っていたから忖度？・・・いやいや、そんなことは全くない！
先ほど紹介したドラマ『I Told Sunset About You』で、Billkin とダブル主演を務めたことでヒットした PPKrit (ピーピークリット) 。喉の不調による扁桃腺摘出手術を乗り越え、現在では3作品を発表しています。そしてそのどれもが YouTube 上で1000万回再生超え。安定して高い人気を得ていることが分かります。
「勢いがすごいで賞」部門のノミネートの決め手となったのが、最新作『Fire Boy』。
弱冠26歳・タイの新進気鋭のシンガー・ソングライター・The Toys が総合プロデュースを務めた楽曲です。
冷たい振る舞いの内に燃える心の炎を表現したビートに乗り、妖艶に歌い踊る PP。双方が起こした化学反応にチャートも反応し、Spotify の再生回数は発売1ヶ月で過去最高を更新しています (ソロシングルの中で)。
中性的でクィアな PP から繰り出された、新たな魅力。
この先も消費者を楽しませてくれること間違いなし。
#7 PROXIE
タイの男性6人組ダンス＆ボーカルグループ・PROXIE (プロクシ)。
2022年にメジャーデビューし、今年の12月までに3作品を発表していますが、2nd・3rd の勢いが、すごい。
K-POP を意識した 1st Single から大きく路線を変えて挑んだ 2nd Single『คนไม่คุย (Silent Mode)』。ゆったりとしたテンポ、切ない歌詞、恋愛ソング――。タイで人気が高い要素を全て兼ね備えた楽曲は、思い描いた通りタイ人のハートをガッツリ奪います。YouTube での再生回数は2000万回超え、タイの男性アイドルの中では今年最大のヒットを記録しています。
同じ路線で挑んだ 3rd『ที่ไม่รัก (Unnoticed)』も、発表から2週間で400万回再生を突破。
一定の地位を築いた PROXIE、2023年はさらなる飛躍を遂げること間違いなしです。
#8 NONT TANONT
2013年デビューの歌手・NONT TANONT (ノンタノン) ですが、いま冗談抜きに、勢いがすごい。
2021年9月に発表したドラマ主題歌『พิง』は、楽曲として独立した人気を獲得し2022年末には1億回再生超え。歌詞なんか分からなくても万国共通で胸に響くメロディーラインが堪らない。
さらに2022年の楽曲『โต๊ะริม (melt)』は、発表から7ヶ月で8000万回に迫る勢い。
デビューから9年が経った今も、ノリにノっているシンガーです。
("melt" のMVでヒロイン役を務める人、よく T-POP のMVでお目に掛かりますよね｡｡｡笑)
#9 URBOYTJ
URBOYTJ は、2010年より音楽活動を続けるタイ人シンガー・ソングライター、ラッパー、プロデューサー。
「勢いがすごいで賞」なんていうしょうもないネーミングで括ってしまうのが烏滸がましいことこの上ないほど才能溢れるアーティストで (本当に申し訳ない) 、最近はプロデュース業やコラボ活動に精を出しています。以下、URBOYTJ が関わった作品を列挙いたします。彼抜きにタイポップは語れないですねぇ。
次に続く。
おいおいまだ9組しか紹介していないじゃないか。そうなんです、そうなのですが、YouTube のリンクを大量に貼っていること、私のPCのスペックが足りていないことで編集に支障が生じ始めてしまいました。そのため続きは別の記事で書こうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました！
続きも追ってアップしますのでぜひ読んでみてください。
▶続き (その②)
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