まじかよ、タイドラマ!タイポップ!

タイのカルチャーと音楽(T-POP/タイポップ)にハマって遂にタイ移住してしまったZ世代男子

タイ・チェンマイ、ホテルで子供と遊んだ夜 (#1)

今日はチェンマイ最後の土曜日。

仕事も一段落したため、かねてから行こうと思っていた土曜日限定の夜市「ウアラーイ歩行者天国」(ถนนคนเดินวัวลาย) の準備をしていたところ、パウダールームの窓を開ける音が。

 

そこには、宿のオーナー家族の子どもがいました。

 

こちらをじっと見つめながら微笑む彼。

その愛らしさから思わず「サワディーカップ」(สวัสดีครับ / こんばんは) と声をかけると、向こうも「サワディーカップ」と返事をしてくれました。

 

見知らぬ子どもと会話する機会なぞほぼ無い日本人の私。

「チューアライカップ」(ชื่ออะไรครับ / 名前はなんですか?)
「ギンカーゥルヤン」(กินข้าวหรือยัง / ご飯食べたの?)

など、教科書から手に入れた例文だけで勝負。ありがとう、 スニサー・ウイッタヤーパンヤーノン先生。

(私が独学で使っている教科書)
(アフィリエイトリンクなるものを貼れるようになりました!ので貼らせていただきます🙏)

 

すると、

「チュー〇〇カッp」(名前は〇〇と言います)
「ギンレーオ」(もう食べた)

と、返事をしてくれる彼。
わぁ、通じたよ!ありがとうスニサー先生!

(2度目 / 中級もあります!)

 

「ピーラカッp」(พี่ละครับ / お兄さんは(名前)なんですか)

と聞かれたところで、待ってました!私トムヤム、名前の持ちネタ(?)があるんです。チューレン (タイで使われる呼びやすい名前) を「マサ」というのですが、そこで「チュー "マサ" カップ」(マサと言います)「デーワー メィシャィ "マーサーィ"」(でも "マーサーィ" (มาสาย / 遅刻する) じゃないよ) というと、タイの皆さん、今のところ100%の確率で笑ってくれます。暑さも一瞬で冷めるおまけ付き。気を遣わせてすみません。皆さん優しいのです。

 

 

ひと笑いとった(?)ところで、物欲しげな目つきでこっちを見つめてくる彼。

「ペンアライカッp」(เป็นอะไร / どうしたの?)

と聞くと、こっちを見ながら笑顔で逃げていく彼。オーホー (โอ้โห / タイ語の感嘆詞)、隠れんぼか!お兄ちゃん負けないぞ!ということで物陰やお庭をとことん探す私。年なんて関係ない!

 

すぐ見つかるかと思いきや全然見つからず(笑)、しびれをきらした私は「ユーナィカーッp」(อยู่ไหนค้าาาบ / どこにいる〜?)。拙いタイ語でヘルプを求めます。

 

すると、遠くからガサゴソと物音が。近づくと、ちょこん、と家の裏庭から顔を出してこっちを見つめてきました。「ジューレーォ」(เจอแล้ว / みーつけた!)、と言うと、えへへっと無邪気に笑う彼。なんて可愛いの!

 

とそこからはもう彼の独壇場。

「ちょっとだけ日本語わかるよ」と言って「ありがとうございます」「こんにちは」などと流暢に挨拶する彼。うまい!年甲斐もない筆者、「ピー (พี่ / 年上の人を指す) だって少しタイ語わかるよ」と言いましたが「知ってる」と一蹴されました。ハハハ。

 

とはいえ、タイ語はまだまだ未熟な私。

英語を習っているという彼が、英⇄泰のビジュアル単語帳を持ってきてくれ、タイ語を教えてくれました。知ってる単語も多かったですが、これがまた、咄嗟の会話になると出てこないんだよな。

 

 

そうこうしているうちに、宿のオーナーのお母さんが合流。正確にはお母さんではないのですが、実質母のような存在です。

 

彼とUNOをしながら、お母さんと喋ります。
どこから来たの、いつからいるの、いつまでいるの、とか。

私の滞在期間は約3週間。

長いでしょ、と言うとお母さん、いやいや、短いよ!と。

半年はいて当たり前、1年いたり2年いる人だっているのだとか。日本人、会社勤めでも長期で休みが取れる世の中になってくれ、マジで!

 

何回か遊んだところで、UNOに飽きた彼。
部屋に戻って持ってきたのは、凍らせたゼリーでした。
男の子、お母さん、私の3人で、屋外の机でゼリーを囲みます。

夜の風も相まって、身体が涼みます。サバーイ。

 

おいしいね、というと「ベーpヌン」(แป๊บหนึ่ง / ちょっとの間(待って)) と言ってまた家に戻る彼。

 

すると、今度は大量にゼリーを持ってきました。東南アジアらしい、透明で小さなビニール袋にそれを入れて、無言の笑顔で私に渡す彼。

くれるの?と聞くと、またもや2回、ウンウンと首を縦に振って、私にくれたのです。なんかほんと、日本から来たイチ旅行者にしか過ぎないのに、こんなに優しくしてくれて本当にありがとう……。ピー (พี่)、本当に恐縮でございます。数えたら全部で8個もあったよ。

 

その後も彼の優しさは続き、お気に入りであろうレゴの恐竜をくれたり、あまりの虫刺されを見兼ねてか短パンから出る脚に蚊よけクリーム(?)を塗ってくれたりと、もうなんというか私そんなに前世で徳積みましたっけと自問自答せずにはいられない (※書きながら今もしている) くらいには本当に色々なことをしてもらいました。自分で語るのも恐縮というか気色悪くて申し訳ないのですが、タイのドラマでよく見る「お世話文化」的なものを垣間見た気がします。(ちなみに翌日はお菓子アーンを何回もしてくれた……ほんとすみません……)

 

 

そんなこんなで夜の22時。

結局、目的の夜市に出かけることはありませんでしたが、
ナイトマーケットでは手に入らない、貴重な思い出が手に入った、チェンマイの夜を過ごしたのでした。

 

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今回は文章ばかりにも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございます🙏
何だかんだ端折っているところもあるので、ホテルでのエピソード、また書く……かも?