まじかよ、タイドラマ!タイポップ!

タイのカルチャーと音楽(T-POP/タイポップ)にハマって遂にタイ移住してしまったZ世代男子

トムヤム的!2022年の #タイポップ #TPOP (今週のタイポップ特別編) その4

今週のタイポップ T-POP 2022 まとめ

2022年のタイポップのまとめ記事・その④

2022年12月25日までに発表・発売されたタイポップ・T-POP の中から、

  • 人気を集めた作品
  • 筆者がこの1年でかなりハマった作品

をご紹介します。「トムヤム的!今週の #タイポップ #TPOP」特別編。
(前回・その③はこちらtomyumakt.hatenablog.com

 

【目次】

 

※おさらい
👑殿堂入りで賞...1組
👑衝撃でしたで賞...3組
👑勢いがすごいで賞...5組
👑タイで流行ったで賞...10組
👑とにかくあげたいで賞…26組
🤯一言言わせて賞…5組

計50組を紹介。本記事では「とにかくあげたいで賞」の中編 (#31~40) を取り上げます。前半はこちら

 

 

👑とにかくあげたいで賞 (26組 / 中編)

#31 Z9 x GLAR FT.2TFLOW

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Z9 x GLAR FT. 2TFLOW の楽曲『ริมหาดทราย』は、海沿いの街を舞台に、のびのびと生きる若者の日常や恋愛模様を描きます。ゆったりとしたテンポとサバイなギターがまさに私たちがイメージするタイ。

……と思ったら、コメント欄が外国語だらけ。どうやら、タイ人だけでなく外国人にも刺さったっぽいです。筆者もこの曲、定期的に聴きたくなる衝動に駆られます。

 

途中の「トッヨーン、タットンヨーン」というのは、北タイ地方の言葉で「ゆっくりしたリズム」という意味があるのだそう。*1 BNK48 の派生ユニット・VYRA の楽曲『ต๊ะต่อนยอน…Hurry Up! (feat. Sunnee)』で知りました。日本でも人気のタイドラマ・TharnType 主演俳優・Gulf Kanawut が出演するMVと、高いボーカル&ダンススキルは必見。

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話が脱線しましたが、MVで一番映っている男の子が Z9 で、ギター弾いているのが GLAR。そして 2:05 から歌うのが 2TFLOW です。この曲聴くと、タイ行きたくなりますね。次回はいつかな。

 

 

 

#32 LUSS

LUSS は2018年から活動する男女ユニット。2021年前半の楽曲『247』『หยอก หยอก』(ヨーッ ヨーッ)が2022年においても人気でした。

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ポップとR&Bを土台に、HIPHOP、レゲエ、トロピカル、ジャズなど様々なジャンルを混ぜ、自由自在に行き来してしまうところが魅力的。聴いていると耳が喜びます。ボーカル Pun の甘く切ない歌声も素敵。

 

 

 

#33 Mew Suppasit

Mew Suppasit (มิว ศุภศิษฏ์ / ミゥ・スパシット) は2017年頃から活動する俳優。……だったのですが、俳優としての活動は2021年頃からストップしており、歌手活動に尽力中。しかもそのセンスがすごい

"Groval Collaboration Project" なるものを立ち上げ、韓国人を中心に世界の歌手とコラボレーションを行ってきました。韓国系アメリカ人歌手のサム・キム、才能溢れるR&Bアーティスト BUMKEY、EXO の SUHO……。目の付け所が鋭いです。

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本業・歌手と言っても申し分ない2022年を過ごした Mew Suppasit。30歳を超えて自分のやりたいことに邁進する姿は、美しい。筆者も好きなことに努力できる30歳を迎えたいと思います。

 

 

 

#34 NuNew

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NuNew (ヌニュ―) は、2022年のタイドラマ『Cutie Pie』でブレイクした2001年生まれの俳優・歌手。ドラマ初出演ながら主演を務めると同時に、一音たりとも外さない安定した歌唱力を引っさげ主題歌も担当。整った顔立ちもあり爆発的な人気を獲得しました。

筆者、伸びる若手俳優を見つけるのが得意で(キモ)2年前のIGフォロワー数が数万人の頃から彼をフォローしているのですが、いまや200万人ですものね。すげぇよ。

 

そして NuNew さんの勢いはBL界にとどまりません。

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タイで最も人気なテレビ局の1つ・Channel 3 のドラマ挿入歌『รักแท้』を担当したところ、発売から3ヶ月に渡り Spotify の Thailand TOP50 チャート上位をキープ。YouTube における再生回数は4000万回超え。さらにレコードレーベルは、BLドラマ界ではライバルとも言える GMMTV のグループのレコードレーベル・GMM Grammy

タイの東大とも言われるカセサート大学と俳優業を両立させるほど努力家の NuNew さん。さらなる躍進に期待がかかります。

 

 

 

#35 Kaew Jarinya x Tomo

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2020年のタイBLドラマ『WHY R U ?』の主題歌『นี่คือรักใช่ไหม ( WHY R U ? )』(ニークーラッチャイマイ / これは愛ですか?)。タイBLというニッチなセグメントにも関わらず、魅力的な楽曲も相まって1000万回再生を突破しています。

表現するのが難しいですがこの、サビにかけてめちゃくちゃ盛り上げるんだけど結局盛り上がらないこの感じ、いかにもタイポップ・T-POP らしいと思い紹介させていただきました。

あとサビの何とも言えないダンス。
他にも様々なアーティストのMVで見かけます (Liptaとか)。2019年に社会現象並に流行った ICE PARIS の『รักติดไซเรน (My Ambulance)』も同じことをしています。もはや様式美?

 

 

 

#36 quicksand bed

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筆者の趣味強めでご紹介させてください。

2018年から活動するタイのバンド・quicksand bed の2022年のアルバム「OK, Vincent」より『Road of Vacation』。2人だけの世界で、用事があろうと腹が空こうと息が切れようと、ただひたすらドライブにドライブを続けるさまを描きます。

夢遊しているかのような気だるさがありながら、何かをやり遂げる意思のようなものをひしひしと感じさせる、不気味で不安定な魅力。

 

途中で曲が無音になった瞬間に入る、日本語の Google 音声に気が付きましたか?

「バンザイ」

どのような意図が込められているのでしょう、色々と考えてしまいます。

 

2019年にはチルでポップなR&Bナンバー「กอด (HUG)」をプチヒットさせた彼らですが、

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2022年は方向性を大きく変えた印象。上述の『Road of Vacation』が入るアルバム「OK, Vincent」はなにか霊的なものを感じさせる作品となりました。個人的には、中古のオンボロ車で沿岸をドライブする村上春樹の小説が頭に浮かびます。

なお、アルバム発売後、キーボードの Pat が脱退し、Game、Jason、Nott の3人体制となっています。

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#37 MEYOU

2017年から活動する人気シンガー・MEYOU。ニックネームは Mew (มิว / ミウ)。ヒップホップグループ・SOYBAD のボーカルでもあり、こちらも『เรื่องเมื่อคืน』などの人気曲を持っています。また、タイで人気の男性3人組実力派アイドルユニット・TRINITY として活動する Third さんが過去に所属していたアイドルグループ「9x9」のプロデューサーを務めていたこともあり、多彩な才能を伺わせます。

  • SOYBAD -  "เรื่องเมื่อคืน"
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  • 9x9 - "NIGHT LIGHT"www.youtube.com

  • THIRD さん (10代の頃にソロ活動で一世を風靡)
    Third Trinity サード Kamikaze 9x9

 

1000万回再生のMVを8作も持つ MEYOU ですが、2022年も流行歌を一曲出してきました。その名も『Pattaya (พัทยา)』(パッタヤー)。日本人にも有名なタイの観光地、パタヤを歌った曲です。

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筆者は一度だけ行ったことがあるのですが、西洋人やインド人を始めとする外国人の多さに圧倒されました。外国人が抱くパタヤの印象と、タイ人が抱くそれは異なるはずです。そんなことに想いを馳せながら聴くのも、また一興。

 

 

 

#38 Txrbo

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Txrbo は、前回の記事 (その3) で紹介したタイの大御所ラッパー・F.HERO が設立したレコードレーベル「HIGH CLOUD ENTERTAINMENT」に所属するソロアーティスト。タイの伝統音楽とヒップホップ、ポップを掛け合わせたスタイルが特徴で、モダンな音作りが魅力的。

発表は2021年になりますが、『น้ำลาย (Lie)』(ナムラーイ) は2022年半ばまでチャート上位を保っていた人気の楽曲です。途中でタイの伝統楽器・ฉิ่ง (チン) の音色が聞こえるのも粋。

 

 

 

#39 VKL Ft. J JAZZSPER

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若手ラッパー・VKL とヒップホップグループ「Bear Kunckle」のメンバー・J JAZZSPER がコラボした一曲『คำผาน + รำเพย』(カムパーン + ランプーイ)。

記憶が正しければ、タイポップス探検家・山麓園太郎さんも執筆に加わった『アジア都市音楽ディスクガイド』発売記念ライブでご紹介いただいたことがきっかけで知ったはず。アジアのポップスを知るには最高の本だと思います。

紹介頂いたベトナムポップス『See Tình』、発売後の2022年後期に死ぬほど流行りましたもんね。TikTok とかインスタのリールとかで数えられないほど耳にした。編集者の皆さまのセンスに感服しております。

 

話が脱線しましたが、VKL と J JAZZSPER がコラボしたこのラップトラック『คำผาน + รำเพย』(カムパーン + ランプーイ) は、一般的なタイ人の感覚を知るにはもってこいの曲。亜熱帯の田園風景が、どこかエモい。

 

 

 

#40 Praesun

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タイポップスの隆盛を感じさせる歌手として紹介させてください。

Praesun (プレーサン) は、2003年生まれの新人女性歌手です。2022年のシングル『AirTag』がヒット。新人としては異例の800万回再生超えを記録し、Spotify のプレイリスト "T-POP Now" のカバーを飾るという快挙を達成しました。

 

特筆すべきが、所属するレコードレーベル「Kiddo Records」。

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そのコンセプトは「10代の優れた才能を伸ばし世に送り出す」。2022年の設立ながら、わずか数ヶ月で Preaesun をヒットへと導きました。

設立者は、YouTube のチャンネル登録者数300万人を誇る「LOVEiS+」エンターテイメント出身のプロデューサー3名*2

20〜30代とまだ若いながらも事業を成功へと導きつつあるタイ人プロデューサーのセンス、チャレンジ精神、周囲の環境。今後もタイの音楽は、世界における地位を高めることとなる予感がします。

 

 

 

 

続きは次の記事で!

またもや YouTube リンクの多さにPCが悲鳴を上げ始めてしまいました。。。

次の記事で2022年のタイポップ総集編記事は終了となります。
ひとまずここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

 

▶次の記事 (その5)

tomyumakt.hatenablog.com

 

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