今年もこの季節がやってきた!! タイエンタメ総決算アワード「KAZZ AWARDS 2022」。
「後編②」では、総勢77組197名の中から T-POP・タイポップに関する出演者をご紹介。
7月21日(木) 18:00 からの無料生配信を楽しみ尽くせ!!
※この記事は【前編】【後編① 俳優編】の続きです。
「KAZZ AWARDS とは何か?」「視聴方法」はこちら、「出演者紹介・俳優編」はこちら。
2-6. ダンス&ボーカルグループ
ATLAS
「ATLAS」(アトラス) は、2021年11月にデビューした、7人組ボーイズグループです。
YouTube のチャンネル登録者数は15万人。今回紹介する男性グループの中では最多です。
所属は XOXO Entertainment 。デビュー曲のMVの再生回数が9000万回超えを記録した人気女性グループ「4EVE」の後輩にあたります。
彼らの魅力は「J-POP 譲りの耳馴染みよくクオリティの高い楽曲」「K-POP に負けずとも劣らないダンススキル・フィジカル」など幾つもありますが、
隠れた最大の魅力は「ステージ上と普段とのギャップ」だと感じています。
ステージ上ではキレッキレのダンスを披露するも、普段はお互いふざけあっていて笑いが絶えません。デビューから7ヶ月経っても未だ自己紹介の順番が定まらないのもタイらしい緩さでウケます。どうかこんな彼らを見守ってあげてください。
【22/7/21追記】ATLAS が「Trending Artist Award」を受賞しましたc!おめでとうございます。
รางวัลศิลปินกลุ่มมาแรง Trending Artist Award
— KAZZMAGAZINE (@Kazzmagazine) 2022年7月22日
"ATLAS"#KAZZAWARDS2022 #KAZZMAGAZINE pic.twitter.com/y4MRnPPgwu
LAZ1
「LAZ1」(ラズワン) は、2022年4月にデビューした男性5人組グループ。2021年10月から3ヶ月間放送されたサバイバルオーディション番組『LAZ iCON』から誕生しました。
タイの楽天的存在・Lazada の公式アンバサダーとしての活躍が期待されています。所属は One31 Music。YouTube のチャンネル登録者は4.6万人です。
ATLAS と比較すると、曲調が洋楽意識の K-POP 寄りな印象です。というよりも最早 K-POP。タイ語で歌う K-POP です、これは。ダンス・ラップ・ボーカルすべてが高水準で見応えがあります。
7月21日に2ndシングルをリリース予定です。
PROXIE
「PROXIE」(プロクシ) は、タイの音楽レーベル Dreamers Society Management からデビューした、6人組ボーイズグループ。2022年4月に『Crazy Love (รักบ้าบอ)』でデビューしました。YouTube のチャンネル登録者は1.41万人。
K-POP のダンス・歌唱スキルと欧米のストリートカルチャー、T-POP のキャッチーさが融合した楽曲となっています。当日も『Crazy Love』を披露してくれる予定です。
4EVE
T-POP を語る上で彼女たちは避けては通れません。「4EVE」(フォーイヴ) は、2020年タイのサバイバルショー番組『Girl Group Star』から誕生した、7人組ガールズグループ。
事務所は XOXO Entertainment、先述のボーイズグループ「ATLAS」の先輩にあたります。
1stアルバムの楽曲『Test Me (วัดปะหล่ะ?)』は、YouTube における MV の再生数が9000万回超えを記録。タイ人の若者なら知らない人はいないレベルで有名です。
昨年の「KAZZ AWARDS 2021」では、「Treanding Artist Award(流行ったアーティスト部門)」でノミネート、「Shining Star Of The Year(今年最も輝いたスター)」では1位を受賞。その後も順調に活動を重ね、メッセージ性のある楽曲などが評価を受けてきました。
先日7月14日に発表された新曲『Boutchya Prod. by BOTCASH』では、初となる全編英語詞に挑戦。K-POP あるいは洋楽顔負けの格好良さ、そしてタイのグループならではの妖艶さに思わず息を呑みます。 4EVE が、T-POP が世界を獲りに来たことを直感しました。いま、私達は歴史的な瞬間に立ち会おうとしているのかもしれません。
今回もノミネートされている「Trending Artist Award」部門、今年は1位を獲得することができるのでしょうか。そして 4EVE がどこまで活躍の場を広げていけるのか、注目です。
PiXXiE
「PiXXiE」(ピクシー) は、2021年2月にデビューした3人組ガールズグループです。所属は2020年に設立された事務所・LIT Entertainment。
2ndシングル『มูเตลู (MUTELU)』がヒットし、MVは1200万回を超える再生数を誇ります。
楽曲のクオリティが高く、音楽好きからの評価も高いです。今後の活躍が期待されます。
Bear Knuckle
「Bear Knuckle」(ベア・ナックル) はタイの3人組ヒップホップグループ。2021年3月に『เอวติดไฟ (HIPS ON FIRE) (Prod. By BOTCASH)』でデビューしました。所属レーベルは High Cloud Entertainmen。
2021年9月、メンバーの脱退に伴い、セクシャル・マイノリティを対象としたオーディションを実施。結果、Miss Beauty Queen College 2021 優勝者であり俳優としても活動していた「BUBBLEGUM」(バブルガム) さんを新メンバーとして迎え入れ、活動を続行します。
2022年4月に発表した楽曲『DONG』は世界中からの注目を集め、パフォーマンス動画は1600万回再生を記録。今、かなりアツいラッパー集団です。
SIZZY
「SIZZY」(シシー) は、GMMTV に所属する女優4名から成るガールズグループ。2019年結成。
2020年8月に発売された、SIZZY と GMMTV の俳優・Nanon によるコラボ楽曲『เปลี่ยนคะแนนเป็นแฟนได้ไหม (Love Score)』が現在のところ一番のヒット作で、再生回数は2000万回を突破しています。
GMMTV のドラマ『2gether』が世界的に流行したタイミングだったため、国境を超えて注目が集まりました。
この曲をきっかけに「タイにも K-POP じゃないおしゃれポップスがあるらしい」と認識した方も多かったはずです。
今回は、メンバーの「Jan Ployshompoo」(通称: ジャン / 写真一番左) が「10代に人気の女性部門」にノミネート。T-POP ブームの影なる立役者はさらに明るい光を浴びることができるのか、注目です。
HatoBito
「Hatobito」(ハートビート) は 2020年にデビューした9人組女性アイドルグループ。タイのアイドルカルチャーの熱さ (厚さ) を感じます。
2-7. ユニット / ソロ歌手
LIPTA
こちらはタイBLカップルではなく、2人組男性デュオの「LIPTA」(リプタ) 。デビューは2005年、活動歴18年目を迎えるベテランです。
今年の2月23日に公開した楽曲『ทักครับ』(タックラップ / こんにちは) がタイを中心に大ヒット。
MVの再生回数はなんと8,000万回超え、6月下旬まで「YouTube における世界で最も視聴されているMVトップ50」に長期間入っていました。今でもハマっている筆者です。
(↓話題のタイドラマ『KinnPorsche』出演の Ta Nanakun (Macau 役) さんもストーリーに思わずアップ)
#ta_nannakun #Lipta (ブログ用素材) pic.twitter.com/FDsAmlInWZ
— トムヤム亜久津 (@tomyumakt) 2022年7月12日
ちなみにタイ料理屋で「タックラップ」って言うとちょっとだけウケます。
Billkin
Billkin (ビルキン / タイ語読み: ビウキン) は、1999年生まれのタイの俳優・歌手。
Nadao Bangkok 制作のドラマ『I Told Sunset About You』『I Promised You The Moon』で有名。この1年間は俳優よりも歌手としての活動が目立っていたため、こちらで紹介させていただきます。
今年は「Popular Male Teenage」(10代に人気の男性) にノミネート。10代でビルキンの良さが分かるとは、タイのティーン・エイジャーはなかなか渋いですね。
ドラマで組んだカップル「BillkinPP」(※以前から仲良しでしたが)の勢いそのままにソロ歌手デビュー。2021年9月の楽曲『I ไม่ O (IXO)』は、長期間チャートインを続けました。間もなく1000万回再生に到達しそうです。タイの星野源狙ってるのかと言わんばかりのポップさとコミカルさを持ち合わせた、心躍る楽曲になっています。
www.youtube.com個人レーベルを立ち上げ、7月21日には2ndシングルを発表、
さらに2022年の夏にはサマー・ソニック2022に出演のため PP と来日予定のBillkin!なんてこった!
タイ発話題の2人 #ビルキン& #PPクリット サマーソニック2022出演に続き、8月24日(水)に単独公演『SUMMER SONIC EXTRA:Billkin & PP Krit - Premium Live in Tokyo』が決定👏✨詳細は近日発表予定なのでお楽しみに🎵#ビルキン #PPクリット #bbillkin #ppkritt #BKPPLiveInJapan #SUMMERSONIC2022 pic.twitter.com/ZzEd6fNBJX
— Universal Music Japan (@UNIVERSAL_INTER) 2022年6月13日
これからの活躍が本当に楽しみです。
PP Krit
PP Krit (ピーピークリット / 通称: ピーピー) は、1999年生まれのタイの俳優・歌手。Nadao Bangkok 制作のドラマ『I Told Sunset About You』『I Promised You The Moon』で有名。
Billkin と同じく、今年は歌手としての活動が多かった PP。
今回は歌手枠で紹介させていただきますが、上記のドラマと演技は群を抜いて素晴らしいので、ぜひ観てくださいね……。
タイBL「 I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」予告編(日本語字幕) - YouTube
PP は過去1年間で2つのシングルを発表。2021年は8月『It's Okay Not To Be Allright』(100%大丈夫ってことじゃない)、22年2月には『I'll Do It How You Like It』(君が好きなようにする)。どちらも1000万回再生を超えています。
ドラマ出演時より過激な衣装や演出が多くなり、自身の方向性を示唆。
喉の扁桃結石除去手術も無事に乗り越え、どんどん自分のやりたいことに取り組んでいって欲しいと思います。サマソニも楽しみにしてるよ!
TYTAN
「TYTAN」(タイタン) は タイのミュージックレーベル・411 Entertainment 所属のシンガーソングライター・俳優。1999年生まれの23歳です。
韓国のラッパー・Loco を招いて作られたコラボ曲『All Night (feat. Loco)』を披露予定。中毒性の高い曲でありながら聴いていて心地が良さが残ります。深夜のドライブで流したい。
BENT
「BENT」(ベン) は タイのミュージックレーベル・KICK RECORDS に所属するシンガーソングライター。
2022年2月に発表した楽曲『ฉันชอบแกว่ะ』(あなたが好き) を披露予定。キュートでチルな、 T-POP らしいナンバーです。
ちなみに、この楽曲のプロデュースは先述した2人組男性デュオ「Lipta」。事務所の期待が感じられます。
JEANIUS
「Jeanius」は、KICK RECORDS に所属するソロ歌手です。2000年生まれの22歳。
先述のガールズグループ「PiXXiE」のメンバーとのコラボ曲『ชัดแล้วที่เธอไม่ชัด(1080p) feat. MABELZ PiXXiE』(はっきりとはっきりしない君)でのノミネートとなりました。
タイトルの 1080p は"高画質"。すなわち「明確な態度」の比喩だと推測できます。
「自分を愛していない君の態度がはっきりしている」ということを婉曲的に表したタイトルが洒落ています。
(7/21 追記) 披露曲はこちらでした
Zom Marie
「Zom Marie」(ソム・マリー) はタイのレコードレーベル・Spicy Disk 所属の歌手・女優・YouTuber。YouTube のチャンネル登録者数は322万人を誇ります。1992年生まれの30歳。
MVが1000万回再生を超える楽曲が3つ、中でも2019年の楽曲『รางวัลปลอบใจ』(慰め賞) は1億回を突破。タイ芸能界における確固たる地位を築き上げています。
非常に多角的に活動しているため、KAZZ AWARDS 2022 で何を披露するかは当日のお楽しみだそうです。
Joey Phuwasit
「Joey Phuwasit」(ジョーイ・プワシット) は、タイの音楽レーベル・genie records 所属の歌手。
2022年6月に発表した楽曲『นะหน้าทอง』に心奪われる人がタイを中心に続出し、7月13日現在 YouTube のMV再生数世界ランキング17位に食い込んでいます。他は Bad Bunny、BTS の j-hope、TWICE NAYON などですから、勢いの強さが分かります。
楽曲の穏やかさ、切なさ、美しさに心を打たれます。
Jeff Satur
タイBLファンはご存じの方が多いのではないでしょうか。「Jeff Satur」(ジェフ・サター) さんは Wayfer Records (ワーナー傘下) に所属の歌手・ミュージシャン・俳優です。1995年生まれの27歳。
2013年頃からミュージシャンとしての活動を開始し、2019年から俳優業にも参画するようになります。
2022年上半期に U-NEXT で配信されたドラマ『KinnPorsche the Series』に、マフィア3兄弟の末っ子役として出演。アジアを中心とした多数の地域で Twitter トレンド1位を掻っ攫うなど、ドラマの人気が高まったため、Jeff さんの注目度も高まりました。
今回のノミネート作品は2022年5月に発表した楽曲『แค่เงา (Hide)』の模様。
KinnPorsche 用に書き下ろされた楽曲『แค่เธอ (Why Don't You Stay)』ではありませんが、そもそも Jeff さんは音楽畑出身。自身の楽曲に注目が集まることは、彼にとっても本望なのではないでしょうか。
NuNew
「Zee - NuNew」カップルとしてのみならず、個人としての出演にも漕ぎ着けた「NuNew」(ヌニュー)。
おそらく当日は主演ドラマ『Cutie Pie』のOP『ไอ้คนน่ารัก ( My Cutie Pie )』を披露するものと思われます。
タイの名門校・カセサート大学に通いながら演技に歌にダンスまで取り組む NuNew。かなりの超人です。
PONY NINK
✨KAZZ AWARDS 2022✨
— KAZZMAGAZINE (@Kazzmagazine) 2022年7月5日
พบโชว์สุดพิเศษจากดาวดวงใหม่แห่งลงกาพาราไดซ์ "Pony NINK" เจ้าของเพลงสุดน่ารัก "ให้อภัย 100%" เตรียมพบความน่ารักของเธอได้เล้ยย💜
วันที่ 21 กรกฎาคม 2565
BCC hall @ Central Plaza Ladprao
เวลา 16.00 เป็นต้นไป#KAZZAWARDS2022 pic.twitter.com/5CVKKcODbk
(なぜかインスタに載ってなかったので Twitter より。当日出演がないのでしょうか)
「PONY NINK」(ポニー・ニンク / 本名: Sirikorn Nokpart) はタイのキッズモデル・歌手。
2022年6月に『ให้อภัย 100% [I'm Sorry]』(100%許すわ [ごめんなさいね] ) をリリース。
タイの人気ミュージシャン・Keng Tachaya (YouTube のチャンネル登録者数 288万人) がプロデュースに携わりました。なかなか中毒性のある曲で、ハマってしまいます。
VINI
「VINI」(ビニ) は、タイの音楽レーベル・Crazy Mondae 所属の3人組ガールズバンド。
2021年12月にデジタルシングル『The Cage』でデビューしました。
DJ・Beam (ビーム) が繰り出すシンセサウンドを土台に、Ply (パーイ) のグルービーなベースラインと Fhong (フォン) による心地よいギター・カッティングが、聴く人の身体を揺らします。
エレクトロ&ダンスミュージックの要素にシティ・ポップが融合し、懐かしくも新しい音楽へと昇華。今後の快進撃に期待です。
NOEL (TATAM)
「NOEL」(ノエル) (別名: TATAM) は、タイのレコードレーベル・OGME Entertainment に所属するシンガーソングライター。1997年生まれ。今年4月に『ดีอ่อ? (DIOR)』でソロデビューを果たしました。
2020年初頭には、タイの4人組アイドルグループとしてデビューするも、1年足らずで活動休止。
その後、先述のサバイバルショー『LAZ iCON』に参加するも、最終グループのメンバーに残ることが出来ませんでした。
しかし、ソロデビューという形で音楽の舞台に戻ってきた NOEL。
T-POP への注目が高まる中、どのような活躍を見せてくれるかが楽しみです。
AIM Saitada
「AIM SATIDA」(エム・サティダ) は1992年生まれの歌手・MC ・司会者。
タイの歌唱コンテスト番組『True Academy Fantasia』に二度挑戦し、勝利を勝ち取りました。現在はタイの芸能事務所・FLYAWY Entertainment に所属しているようです。
インスタのフォロワー数は12.7万人 (22/7/13現在) 。今回のノミネート理由は分かり次第お伝えします。
Violette Wautier
V Violette、通称「Violette Wautier」は1993年生まれのシンガーソングライター・女優。国籍はタイですが生まれは神奈川県横浜市*1。今回は「人気の女性アーティスト」部門にノミネートされています。
2021年10月に発表した楽曲『ตั้งแต่มีเธอฉันมีความสุข (This Time)』が1400万回再生を記録。
また、つい先日も来日してラジオ番組『アフター6ジャンクション』などに出演された、日本大好き Stamp さん とのコラボ曲『ถ้าเธอ』も大バズリ。2500万回再生を超える人気となりました。メロディーもそうですし、歌声が本当に心を揺さぶります。
個人的に驚いたのは、Violette が下記のコラボ歌唱。
日本でも人気のBL出身俳優「Billkin」、韓国人顔負けのグッド・ヴァイブス・ガール「Ally」とコラボしたのですが、なんと、Disney+ hotstar に選抜されたのです。
Billkin 出世したなあと思うと同時に、御三方の歌声に心が震えます。
Ink Waruntorn
Ink Waruntorn (インク・ワルントーン / 通称: インク) はタイの歌手。1994年生まれ。今回は「Popular Female Artist」(人気の女性アーティスト) 部門にノミネートされました。
日本ではシンセポップの女王と紹介されることが多い彼女。
デビューした2015年から2022年7月現在まで計16枚のシングルを発表していますが、ほぼ一貫してシンセ・ポップを貫いています。
MVの再生回数は1000万回超えが8本という人気!
先日オンライン開催された「T-POP フェスティバル 2022」にも出演されていたので、タイ政府のお墨付きもゲットです。
【22/7/21 追記】
見事「Popular Female Artist」賞に輝きました!おめでとうございます。
รางวัลศิลปินหญิงยอดนิยม Popular Female Artist Award
— KAZZMAGAZINE (@Kazzmagazine) 2022年7月22日
"อิ้งค์ วรันธร"#KAZZAWARDS2022 #KAZZMAGAZINE pic.twitter.com/TXnj2r6fwl
Fyeqoodgurl
Fyeqoodgurl は、1996年生まれのタイ人女優・歌手。ワーナー傘下の D.U.M.B Recordings 所属。
2022年6月に『Gone Gurl』でソロデビュー。KAZZ MAGAZINE インスタグラムにも新人歌手として紹介されています。
実は彼女、元 BNK48 (バンコクの48グループ) のメンバーというのだから驚きです。
BNK48 がタイを席巻した時期もありました。タイ版「恋チュン」の再生回数は驚異の1.9億回。
鳴りを潜めている近頃ですが、K-POP を意識してダンスと歌に重点を置いたユニット「VYRA」で活動するなど、攻める姿勢は崩していません。
Fyeqoodgurl は、T-POP ブームの流れに乗って活躍の場を広げることができるでしょうか。
Keng TACHAYA
Keng TACHAYA (ケン・タチャヤ / 別名: ケン、タチャヤ) は1989年生まれのタイのミュージシャン・プロデューサー。2013年デビュー、2017年自社レーベル・Whiteline Music を設立、CEO に就任。
その出で立ちは「YouTuber かなにか?」と思ってしまいますが、TACHAYA はれっきとした音楽家。気づいた方はいらっしゃるでしょうか……そう、この人です!
タイドラマ『SOTUS the Series』の主題歌を歌っていた(踊っていた)方です。
今まで何十もの作品を夜に送り出しています。先述のキッズモデル歌手も TACHAYA によるプロデュース。今回はプロデュース力が評価されての出演となりました。
公式 YouTube の登録者数は約300万人を数えます。
Kiddo Records (Fairy・Porch・Praesun・Biw・Pawae)
レーベル単位での受賞となりました。「Kiddo Records」は、2022年に設立された、10代の優れた才能を伸ばし世に送り出すというコンセプトのレコード会社です。
今回の出演者は、「Fairy」「Porch」「Praesun」「Biw」「Pawae」の5名です。
設立者は、LOVEiS+ Entertainment 出身のプロデューサー3名。YouTube のチャンネル登録者数300万人を誇る実力派です*2。
既に結果を出しており、今年3月に発表された「Preasun」(写真3枚目) の楽曲『ใจหายอ่ะ สงสัยอยู่ที่เธอ (AirTag)』は YouTube で600万回再生を記録し、Spotify のプレイリスト「T-POP Now」のカバーアーティストにも選ばれています。
今後のさらなる活躍に期待がかかります。
OGME Entertainmen (Noey・Poy・Opal・Mona・Yaimai・Friday)
OGME Entertainment は、2018年に設立されたレコードレーベル。今回は所属歌手の Noey・Poy・Opal・Mona・Yaimai・Friday が出演予定です。また、先述した歌手「Noel」もこちらの所属。設立者は「Tanatat Chaiyaat」(タナタット・チャイヤート) です。
Tanatat は1992年生まれの歌手・俳優・シンガーソングライターで、「Kangsom Tanatat」(カンソム・タナタット) という名前で活躍していました。
2012年、タイのオーディション番組『The Star season8』で才能を認められデビュー。2013年の楽曲『คุณและคุณเท่านั้น』(君だけ) は、全国ラジオで10週連続1位という大記録を打ち立てました。*3 YouTube の再生回数は9500万回を超えています。
そんな Tanatat が事務所を設立するきっかけは、K-POP カルチャーから刺激でした。
真剣な国民性、毎日のように放送される音楽番組、それに合わせてデビューするアーティスト、デビューに向けた投資が行われては失敗できないというプレッシャー、ゆえに厳しく質の高い練習性生活。
YG Entertainment (BLACK PINK・BIG BANG らが所属) のオーディションや韓国での労働経験から、Tanatat は学びました*4。
Tanatat は以下のように続けます。
「タイ人と韓国人は国民性が異なる。ゆえに、韓国人はタイ人が韓国から多くデビューすることを望んではいないだろう。
しかし、タイの子どもたちは彼らとは異なる性質の才能を持っている」
まずはアーティストの能力とクオリティを高めることを重視。
良い作品を世に出せば結果は後から付いてくる、と Tanatat は考えます。
事務所の所属アーティストの活躍だけではなく、T-POP 業界を盛り上げることまで予感させる OGME Entertainment。今後の快進撃に期待です。
2-8. 文化人・その他
Charlotte Austin (ชาล็อต ออสติน)
「Charlotte Austine」(シャーロット・オースティン) は、タイで最も権威のあるビューティーコンテスト・Miss Grand Thailand 2022 で5位に入賞した女性です*5。チュンポーン県代表の23歳。
Engfa Narafa (อิงฟ้า วราหะ)
「Engfa Waraha」(インファー・ワラハ) は Miss Grand Thailand 2022 で優勝した女優・歌手。1995年生まれで身長は171cm、ウタイターニー県出身。*6
インドネシアで開催予定のミス・インターナショナル 2022 にタイランド代表として出場します。
THEPLEELA (เทพลีลา)
「THEPLEELA」(テープリーラー / เทพลีลา) はタイの二人組 YouTuber です。
2017年から活動を開始し、2022年7月現在チャンネル登録者数は117万人。タイの人口は6980万人なので、日本の規模感(人口1億2000万人)で換算すると201万人。人気の高さが伺えます。
MOJIKO
「MOJIKO」(モジコ) はチャンネル登録者320万人を誇る食レポ系 YouTuber・歌手。タイにおける320万を日本の人口に変換すると550万となります。恐ろしい数字。
今回のノミネート対象は、タイの音楽レーベル・SpicyDisc から発表した楽曲『อย่าบ่อย (ex.)』(ヤーボイ / 何度もやめて)。2022年から歌手活動をスタートし、すでに3曲を発表中。精力的な活動に期待がかかります。
3. 最後に(感想)
アァァ……長かったあアァァァァァ!!!(視聴者目線) 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!お疲れさまでした!!
日本で話題となる KAZZ AWARDS はタイドラマが中心ですが、ここまで幅広くカバーしていたとは……。非常に勉強になります。
個人的に少し引っ掛かるのは、2022年上半期に話題となったタイBLドラマ『KinnPorsche』のノミネートないんかい!!ということ。
アジアを中心に各国で Twitter トレンド1位獲得するほどの話題や人気を集めていましたし、ドラマのクオリティも高い方だったと感じるので(ストーリー的には苦笑するところもありましたが)、ドラマに直接的に関係する受賞が1つもないのは少し腑に落ちないところ。来年にお預けでしょうか?
何はともあれ、この賞に辿り着くまで努力を重ねられたノミネート者、そして俳優やアーティストを影で支える方々、本当にお疲れさまです。
いつも皆さんのおかげで毎日楽しませて頂いていることに感謝申し上げます。
これからもサバーイでサヌックなタイエンタメが、未来永劫続きますように!